<英国自動車雑誌「Auto Express」2004年ベストカー賞受賞(2年連続)> ・ベストファミリーセダン:アコード ・ベストステーションワゴン:アコードツアラー ・ベストディーゼルカー:アコードi-CTDi 以下 carpages.co.ukからの記事翻訳 http://www.carpages.co.uk/honda/honda_honda_takes_four_auto_express_new_car_honours_part_3_29_07_04.asp 「この受賞に関して、AutoExpress編集のデビッド・ジョーンズはこう述べている。“ホンダの近年のクルマは、我々を驚かせ続けている。これ迄ホンダの車は、買い得感はあるがパッとしないという認識だった。よく出来ているし、運転しやすく、また故障が少ない。しかし、心から我々の気を引く車ではなかったのだった。ところが、現行シビックから輝きを放ち始めたのである。ジャズ(日本名フィット)は、小型車のルールブックを覆したとも言える画期的な車だ。 アコードは、かつての保守的な車から、今やプレミアム・ブランドへの最右翼の挑戦者になっている。ドライバーパワーの調査によれば、ジャズとS2000は、最もオーナーの満足度の高い車という結果が出ている。ライバルに比べ、ホンダはディーゼルエンジンの開発に遅れをとったが、これこそ一番必要な技術だったのである。新開発の2.2Lの4気筒エンジンは可変ノズルターボチャージャーとインタークーラーを備える。しかし、最も素晴らしいのは、その製造技術である。完全な溶融状態でなく、半凝固状態で鋳造され、エンジンブロックは、ライバルより強固でコンパクトだ。<br> パワーの出力に関しては、なかなかよく、140馬力と340Nmのトルクを2000回転で発生する。これは、力強く、一気にレッドゾーンまで男らしい加速を生み出す。しかし、これがこのエンジンの1番の素晴らしい部分ではない。“上質感”がアコードを理解する上でのキーワードだ。我々は、これほど静かで振動の無いディーゼル車に乗ったことがない。加えて、二酸化炭素排出量の少なさと燃費の良さ。750マイルを無給油で走り抜けることができる。軽く正確なクラッチとギアボックス、そしてスムーズな加速感は、運転する楽しみを与えてくれ、すばらしい。間違いなく、このエンジンは、“ディーゼルにしてはいい出来”を通り越して、ガソリン車も含めた全てのエンジンの中で、最も優れたエンジンだということが出来る。 ==アコード:ベストファミリーセダン受賞== 新車市場は新しい領域に踏み出しつつあるように見える。しかしミニバンやSUVの人気拡大が伝統的なファミリーカーを駆逐するかというとそうではない。このセグメントは、最も競争の激しい分野である。それゆえ、アコードが2年連続でこの分野のトップを取ったことは、あらゆる面でのその優秀さの証明である。ドアミラーウインカー、重厚なドアハンドル、部品間の隙間のタイトさなど、アコードはプレミアム・ブランドと肩を並べる高い質感を持っている。高級感は、内装にも及ぶ。シートは素晴らしい。ドライビングポジションは完璧で、助手席もファーストクラスのようである。ライバル達よりラグジュアリー感は上だ。 さらに、ホンダのエンジンは期待を裏切らない。2.0&2.4Lのガソリンエンジンは、スムーズかつパワフルで、さらに新型ディーゼルエンジンが加わり、その地位はゆるぎないものになった。そして、アコードのドライビングフィーリングは、感動的ですらある。優れたボディーコントロール性と挙動の安定性、滑らかなハンドリングは、軽快な走りとドライバーとの一体感をもたらしてくれる。このクラストップを走る運動性能と上質感に、あなたはきっとドライブすることの楽しさと快適さを感じることだろう。 ==アコード・ツアラー:ベストステーションワゴン受賞== この車は、ステーションワゴンのお手本のような車だ。最先端の装備も素晴らしい。しかし、十分な大きさの荷室と実用的な機能を兼ね備えて初めて、ステーションワゴンはステーションワゴンたりうるのだ。 だから、アコード・ツアラーが今年の勝者だと聞いても、全く驚かなかった。この車は、1707Lもの荷物を収納できる。たとえ、あなたがオートマチックテールゲートを作動させたとしても、本質的には収納にこだわりを持った車だ。 それにしても、フラットシートに折り畳むプロセスには驚かせられる。何しろ、バックレストのレバーを1つ引いて、倒すだけなのだから。これは、バックレストを倒すと同時に、座面が持ち上がり、ヘッドレストが倒れるという一連の動作によってなされる。よく出来たメカニズムだ。この結果、フルフラットな広大なスペースが出来上がる。正直、他のステーションワゴンは、ここまで凝った造りはしていない。 しかし、アコードが勝利した理由は、荷室だけではない。ツアラーのドアの開閉に代表される高品質感とベストエグゼクティブサルーンに匹敵する内装の良さも特筆ものである。 ホンダが用意するエンジンはどれもすばらしく、またシャシーの良さは、どんな重い荷物を積んでも、挙動が乱れない。 ここ過去1年だけでなく、ここ数年間で、最も素晴らしいステーションワゴンがここにある。 |
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