<英国の新聞「ガーディアン」2004/3/23の記事より>
“ディーゼルは鈍いか? ニューアコードを運転すれば、答えがわかる。”

「我々は、ディーゼルエンジン革命のまっただ中にいる。BMWは、特に、ガソリンエンジンに遜色のない速く静かなエンジンの開発に力を注いでおり、一般のドライバーでは区別が出来ないほどだ。ホンダは、新開発のディーゼルエンジンのセダン/ワゴンで、ヨーロッパの主戦場であるDセクター(2000cc〜3000cc)において、過去10年間の2倍以上の販売を記録している。

ホンダが初めての自社単独開発ののディーゼルエンジンを出してきたのは、偶然ではない。また、元インディーカーのエンジン開発を担当していた男、ナガヒロ・ケンイチがそのエンジンを開発することになったのも異例だ。最高峰のレーシングカーの生産からファミリーカーへの異動は、ジョークかと思えるほど180度の転換である。しかし、それは、ブランドの強化のためには、ディーゼルエンジンが極めて重要だということを示す象徴と言えよう。全く驚くべき時代になったものだ。
ホンダの新開発のオールアルミニウム製の2.2L i-CTDIエンジンは、アコードのセダンとワゴンに搭載されるものだ。この数百リットルの荷室を持つワゴンを引っぱり回して、テストを行った。
まず、エンジンを始動させた状態ではディーゼル車特有の音がするが、アクセルを踏んだ瞬間からそんなことは忘れ、ギアから伝わるパワーの高まりには、誰もが驚きを禁じ得ないはずだ。

市場にはより格好良く見えるエクステリアを持ったステーションワゴンが幾つかある。ホンダ自身すら、「箱形の荷室」として書かれているアコードツアラーのリアエンドを大々的には宣伝しようとしていない。古くから伝統ある箱形の魅力を見直そう。アコードツアラーにおいては、形と機能との古くからの論争において、機能が形を制したように見える。<br> <br> しかしながら、アコードツアラーと同等の剛性感とレスポンスの良さ、ブレーキ性能、造りの信頼性を誇るワゴンは、同価格帯にも、さらなる高額なクラスにも、ほとんどないと言える。信頼性は、タイトなコーナーに荷物を満載して突っ込む時(その荷物は、たくさんの高価な物や家族であるかもしれない)には、力強い味方になってくれる。ボルボやメルセデスよりはグレード的には下ではあるが、アコードツアラーは、潜在的に、高級車として通用する装備を備えている。たとえば、左右独立エアコンやパワーテールゲート、8方向に調整可能な電動フロントシート、ナビゲーションシステム。リアシートのフラットな折り畳みは片手でOKで、もう片方の手には携帯電話を持っていても可能だ。そして、これらは標準装備として提供される。まさに“優等生”の雰囲気だ。」

http://www.guardian.co.uk/wheels/story/0%2C3605%2C1175612%2C00.html
★アコードワゴンの欧州での評価と人気を端的に示していますね。インターネットを検索してみると、いくつもの高評価の記事を見つけました。今後、毎週、少しずつ紹介していきます。日本ではめっきり影が薄くなりましたが、アコードは欧州、特にイギリスでは、Fitとともにホンダ躍進の原動力になっています。日本でこの車を選んだ方々、その“モノを見る目”に自信を持ちましょう!