<英国Auto Express.co.uk>

<英国自動車サイトAuto Expressでのアコードツアラーi-CTDi 長期テスト第1回2004年11月
http://www.autoexpress.co.uk/?http://www.autoexpress.co.uk/usedcars_roadtest/usedcars_rt_story.php?id=34261

次の長期テストの車は何かと目を近づけた諸君達の中には、アコードツアラーの色が変わっただけかなと思う人もいるかもしれない。いや、実際は全く新しいクルマで、前回はインディゴ・ブルー・パールだったが、今回はミラノレッドだ。今回アコードツアラーを再び取り上げた理由は単純だ。前回の2.4Lのガソリンモデルが、我々全員の心に非常に深い感銘を与え、それゆえ今度はディーゼルモデルを是非テストしてみようということになったのである。しかし、実は、さらに理由がある。
以前の特集のとおり、2004年のAutoExpressイヤーカーに、我々は、ベストファミリーセダン部門でアコードサルーンを、ベストエステート部門でアコードツアラーを選出した。(この2車は既に2年目であったが) そしてその一方で、新型ディーゼルエンジンi-CTDiを、ベストディーゼルエンジン部門で1位とした。我々は、これらを全て織り込み済みだ。そう、アコードツアラーi-CTDiは究極のテスト車かもしれない。

私はそう思う。主任カメラマンとして、大きく実用的で、トルクが太く、しかも燃費のよいエンジンを持ったクルマが必要だ。なんせ1ヶ月に5,000マイル(8,500km)も走るのである。前回のアコードツアラーの長期テストにおいては、私に順番が回って来なかったので、今回は絶対真っ先に乗ってやろうと心に決めていた。そして、そのとおりになって嬉しい! 私は、これ以上、カメラマンにぴったりのワゴンはないと思っている。


まず最初に印象として、ずいぶんカッコいい車だ。ちょっと前にテストしたフォード・フォーカス C-MAXよりずっとカッコいい。リアの角張ったデザインには意見が分かれるだろうが、本来の機能がしっかりしているという事実が好ましい。唯一残念なのは、16インチのアルミホイールが少々小さく見える点だ。より大きなホイールは選べるが、この車の乗り味は実に滑らかなので16インチでも十分幸せなのであるが。事実、ドライビングに欠点が見当たらない。ステアリングは軽くシャープだし、ボディ剛性はフルに荷物を積んでも、もろともしない。ペダル操作も軽く正確だ。

しかし、真打ちはホンダの驚異的なディーゼルエンジンだ。「何を憎み、何を変えるか」のTVコマーシャルは本当だ。エンジンユニットの滑らかさと静かさは、ぜひ体験してみるべきだ。目一杯撮影機材を積んでも、走りには何ら影響が出ない。
同様に燃費にもあまり影響が出ない。私の走りでは、平均燃費41mpg(1mile=1.6km ガロン=4.5L 14.6km/L)だったが、これは自宅のあるエセックスのチェルムスフォールドからロンドン北西部へ向かうラッシュアワーを、発進停止を繰り返していたことを考慮すると、なかなかの数値である。ロードマップを使う必要は全くなかった。アコードのDVDナビは非常に優れていて使いやすかったからである。

ツアラーという名は、この車にはまさにぴったりの名前だ。ロングツーリングに行きたくなる。これは、広く快適なシート、完璧なドライビングポジションが取れる調整機構(チルト&テレスコピック)の御陰だ。わたしにとってのお気に入りは、究極とも言える5速マニュアルギアボックスだ。しかし、何とオートマチックギアが設定されていないため、知り合いのディーラーでは1ヶ月に6人もの顧客が購入を断念したということだった。このディーラーの店舗は、大都市ではなく静かな郊外でだ! なんとももったいない話である。
もう1つのお気に入りは、巨大な荷室だ。撮影セットをいくらでも放り込め、目隠しのためにカバーをすることができる。ここまで言うと、大げさに褒めているように聞こえるかもしれないが、本当にこのクルマで気に入らないところがないのだ。ただ、ステアリングホイールは、もうちょっと小さい方がいいかな。
そして、私は今、この車のキーを絶対人に渡さないぞと決意をしたところである。

テスト月:2004年10月 
価格:21,400ポンド(1ポンド=194円 約415万円)
燃費:走行5760km 平均14.6km/L

寸評:(美点)滑らかで静かなディーゼルエンジン、巨大な荷室、ナビ、しなやかな足回り、快適なインテリア、燃費
   (欠点)オートマ車の未設定、ステアリングホイールがちょっと大きい これだけだ!



★既にアコードツアラー2.4Lガソリンエンジン車での長期テストは終わったはずなのに、編集部の面々の心を強く捉えたアコードツアラーが再びディーゼルバージョンでの登場です。これだけで、どれほど人気車かわかると思います。
一方、ちょうどレガシィ3.0L長期テストの最新レポートが掲載されました。日本でのレガシィとアコードの評価の論調と比較してみると興味深いです。

【参考 評価記事】レガシィ スポーツツアラー 3.0L スペックB 長期テスト第1回 (2005年2月5日掲載)
http://www.autoexpress.co.uk/?http://www.autoexpress.co.uk/usedcars_roadtest/usedcars_rt_story.php?id=34261

ここに燃費についての数値がいくつかある。もし諸君が、ルノーラグーナ3.0L V6を運転すると、その燃費は28mpg(9.9km/L)だ。もし、6気筒のBMW3シリーズならば、31mpg(11km/L)だ。そして、スバルは、今回の新しい長期テストに加わったレガシィ スポーツツアラー 3.0R Spec Bに対し、23.7mpg(8.4km/L)と言う。どうして、たった20mpgをちょっと超えるくらいの燃費しかないのか?!
たぶん答えは名前にある。スポーツツアラーは確かに速い。100km/hまでの加速は6.6秒で、最高速は232km/hだ。これはステーションワゴンの仮面をかぶったスポーツカーでは? スバルの広報担当者はこう言った。「ええ、そうです。このクルマは、荷物運搬車というよりはスポーツモデルなのです。インプレッサの6速マニュアルギアも採用されています。」彼もスペックBに乗っているが高速道路では、10km/Lまで上がったとのこと。
私が計った限りでは、そこまでは行かない。トリップコンピュータは、22mpg(7.8km/L)あたりを示していたが、自分で計算してみると、実際は20.1mpg(7.1km/L )だった。この燃費の悪さは自分の体重のせいかと思ったが、それは違う。レガシィを運転した人は、皆、ハンドリングの良さが好きになるが、しかし、車のキーを渡される時にしばしば聞くのが、燃費悪いよという言葉だ。燃費はさておき、スペックBは楽しいクルマだ。乗り心地はスポーティでしっかりしている。4WDシステムが路面をがっちり掴むのに貢献している。3600マイル以上走ってみて、よく走るクルマだと思った。しかし、ステアリングの応答性がイマイチだとも感じた。車輪からの反応が十分ではないのである。
荷室は十分な大きさで、シートを倒すと、1628Lのスペースになる。(注釈アコードツアラーは1700L)巻き取り式のラゲッジカバーは便利だが、テールゲートまで延びないのが欠点だ。これは、目を光らせている車上荒らし対策には十分とは言えない。
車内はシンプルかつスタイリッシュだが、あまり広くはない。後部座席は、大人1人と幼児2人でも、狭いと文句を聞かされる羽目になる。ドライビングポジションもいいとは言えない。ステアリングホイールの位置が高すぎ、快適な運転のためにはもっと下に調整したいのだが。
このスバル車の欠点は、デザインだけにとどまらない。フロントシートのアームレストは低すぎるし、エンジン始動も遅い。しかし、サンルーフはよい。広々としている。
ナビにはがっかりさせられた。タッチスクリーンの使いずらさ。それ以上にいくつかの機能が使えないのには困った。スバルのエンジニアは、ソフト上の問題で、新しいDVDを送付してくれるとのことだったが。その結果は、また報告したいと思う。私の財布は、燃料代と同様に、整備費にもみるみる減っていく。というのも、スバルはスポーツ走行能力の維持のために、1000マイル(1,600km)チェックを勧めているからだ。何の問題も無く、150ポンド(=29,000円)の請求書が手渡された。
コストとデザイン面はさておき、スペックBには美点がたくさんある。“車輪のついたタンス”と揶揄される伝統的なステーションワゴンからはかけ離れた世界だし、上品なルックスに変わった。多くのライバルよりも速いし、しっかりした足回りだ。もし、荷室の広さを必要としていて、しかもドライビングを犠牲にしたくないのなら、検討する価値はある。しかし、このクルマの欠点を考えると、いくつかのドイツ車と比較して、このレガシィが選ばれるのは、ずっと限定される。

テスト月:2004年11月
価格:27,500ポンド(533万円)

★日本人にとっては、意外だと思います。欧州人と日本人の見方に大きな違いがあります。この理由を私は、以下のように考えました。
(1)欧州人の方が環境意識/経済意識が高い。日本の評論家にとってレガシィはベストバランスでも、欧州の評論家にとっては走りに偏ったいびつな円であり、アコードの方が総合性能が高く、円も真円に近い。欧州では、二酸化炭素排出量の少なさと燃費の良さによる資源枯渇防止の意味で、ディーゼルエンジンがマーケットの過半をしめています。
(2)世界的に歴史を振り返ってみれば、ステーションワゴンを商用車からレジャー車のイメージに高めたのは、戦後のボルボであり、欧米メーカーの追随の後を追って、日本メーカーも力を入れた。富士重工も欧米の動きを追って、日本メーカーの中では先頭を切ったに過ぎない。よって、彼らには、日本人が抱くようなレガシィに対する特別な思い入れは全くなく、ある意味、冷めた冷徹な目で見ている。

レガシィは高性能だし、富士重の開発姿勢と小さな会社なのに立派に戦っているのは、非常に好感をもってみています。(富士重社長は、インタビューで「カーメーカーにおけるApple社を目指す」と表明しておられた!) しかし、浪花節的な部分を除くと、レガシィとアコードの差は、日本の評論家が思い入れたっぷりに語るほどなく、むしろアコードの方が総合的には優れているのかもしれません。





<英国自動車雑誌サイトAuto Expressでのアコードツアラーi-CTDi長期テスト第2回>
 2005年4月

http://www.autoexpress.co.uk/long_term_test/55861/honda_accord_tourer.html

我々の主催する「ドライバーパワー2005年調査」においてわかったことは明快だった。オーナー達はみな自分達のホンダ車を心から愛しているということだった。我々AutoExpressが実施した信頼性調査で、ホンダ車がトップ3位までを独占した。この調査は、読者のうち5万人からの回答に基づくものである。アコードはジャズ(日本名フィット)とS2000に次いで3位であった。
しかし、これからお話する我々のアコードツアラー2.2 i-CTDiに起こったことは、いかに優秀なメーカーと言えども、たまには「ついていない日」はあるものだということかもしれない。

我々がアコードツアラーを極めて高く評価する理由の1つが、大きな積載能力にある。専門フォトグラファーとして、私の撮影機材一式は、難なく荷室に収納できるし、いざとなれば、荷室に身体を滑り込ませることができれば、車中泊の仕事ですら、ひとっ飛びで連れて行ってくれるのである。

そんなアコードツアラーのテールゲートが故障するなんて、想像できただろうか? アコードツアラーのテールゲートは、キーのボタンひとつで開閉する。個人的には、この機能はギミックだと思っていた。そして、このテールゲートが故障で鍵がロックされてしまい、マニュアルですら中の物を取り出せなくなってしまったのだった。このことは、私の思いを一層強くした。仕方なく、ワンモーション・リアシートを倒して、荷物を取り出すしか無かった。

私たちは、車をイーウエル・ホンダに持って行ったが、メカニックは気が乗らない様子でクルマを一瞥すると、空き時間に予約してくれと言ったのだった。幸運なことに、こんな対応のディーラーばかりではなく、私の家の近くにあるリンドヒル・ホンダが、すぐにツアラーを調べてくれて、原因が送信ユニットにあることを突き止めてくれた。部品が注文され、2週間後にトラブルは解消した。
しかし、この後に、もっと大きな問題が起こるなんて知る由もなかった。

今度は、パワーステアリングポンプがキーキー音を立て、曲がろうとした時、ホイールが異常振動したのだった。リンドヒル・ホンダに我々はすぐに持って行った。技術者達は、すぐにリーキングステアリング・ラックに問題があり、交換する必要があると診断した。

運転するには安全性に問題があるようなので、部品が到着するまで、代車としてフィットを1週間借りることになった。しかし、悪いニュースばかりではない。今回のようなトラブルは初めて報告されたとのことで、丁重でいろいろ教えてくれる整備スタッフが、トラッキングの調整も行ってくれた。

これらのトラブルは、一時的にアコードに対する信頼性をぐらつかせたが、でも、アコードに対する私の熱狂までをへこますことは無かった。乗り心地とハンドリングの絶妙な調和は、まさに的を得たと言えるほどだし、加えて、ギアシフトと2.2Lディーゼルエンジンは、見事なまでにスムーズで快適だ。燃費だって15.1km/Lもあり、1回の給油で1020kmも走るのである。

実は、数日前、バックする時にバンパーを擦ってしまった。バックソナーを付けておかなかったことを悔やんだ。

次の半年間は、何も起こらないことを祈りたい。こんなふうに、私はリラックスしながら、本当にアコードライフを楽しんでいる。そして、付け加えるなら、巨漢である私が、車中泊時に荷室からもぞもぞと這い出す時だけは、ちょっと大変かな! (ピート・ギブソン記)

<セカンド・オピニオン〜もう1人の意見>
私は、アコードツアラーほどすばらしい車を他に知らない。直近の問題を考慮してもだ。このクルマをノッティンガムへの週末旅行に借り受けた時は、快適そのものであったし、燃費は16.3km/Lに達した。クルージングは快適で、荷物をたくさん積んで行ったのだが、広大な荷室の御陰で非常に助かった。私は、ピートと違って電動テールゲートのファンだ。子供を連れている時や、買い物の時に、非常に役立つ機能だと言える。(オリバー・マリッジ記 ロードテスト編集者)

★英国自動車雑誌AutoExpressも、アコードツアラーに魅せられてしまった雑誌の1つです。ここまでベタほめされた車もなかなかないのです。オーナーとして誇らしく、読んでいて実に心地よいですね。セカンドオピニオンというのが、まるで「オレにも言わせろ!」みたいで、いかにこの車が愛されているか、伺い知れます。
★海外ブランド好きの日本の評論家諸氏は、こんなこと知っているのかなあ。




長期テスト アコードツアラーi-CTDi(第3回)
http://www.autoexpress.co.uk/long_term_test/58052/honda_accord_tourer_22_icdti.html

ようやく万事良好だ! 私がアコードツアラーで経験した全てのトラブル(この中には、パワーテールゲート、バンパーの傷、ステアリングラックの漏れが含まれる)の後には、この車の優れた能力を発揮する場面が待っていた。私の娘オリバーが、4週間前に誕生したのだ。

アコードツアラーは、私の妻を乗せて病院へ猛スピードで向かった。そして、その素晴らしい積載能力を遺憾なく発揮して、私の撮影機材同様に信じられないくらい大量の赤ん坊用品を運んだのだった。今では、私はパワーテールゲートの大ファンだ。私はオリビアを腕に抱きながら、難なくハッチを開け閉めできるからだ。

同様、赤ん坊のためにベビーシートを取り付けるのも簡単だ。新生児用のベビーシートはISOFIXは取得していないものの、素早くベビーチェアをシートベルトが包み、安全性も高そうだ。ただ一方、アコードはまだ傷が完全に癒えた訳ではなかった。前述のとおり、リアバンパーを駐車ポールにぶつけ、一方でフロントバンパーを駐車場の排水パイプにぶつけた。後者は私がやったのではなかったが、アコードが傷だらけになりかけていたので、私がエセックスのホンダディーラーに修理に持って行くことにした。

彼らは、非常に素晴らしい仕事してくれ、2つの傷は全くわからないほど消された。6万円を超える請求額には閉口したが。しかしながら、修理は完璧だった。私は、娘の誕生のため仕事を1つキャンセルしなければいけなかったが、再スケジュールには、ホンダの修理はうまく間に合った。

ホンダの親切なスタッフが12500マイル点検をやってくれ、4万円弱かかった。25,000マイル点検時はたぶん安くはないだろう。6万円程度かもしれない。

今は、家計はそれほど苦しくない。出産の際の短い距離の運転の繰り返しで、燃費は12.6km/Lまで落ちてしまったが、仕事で長距離走行になった途端、14.2km/Lまで回復した。よく娘を持った父親は家計が大変だと言われるけど、そうなるにはちょっと早すぎやしないか?

★アコードツアラーの熱烈ファンであるAutoExpressカメラマンの愛情が伝わってくるエッセイですね。このような暖かいまなざしを受けている車は、他にほとんどないのです。何だか嬉しいですね。日本では販売台数が少ないことがあだになって、批評も厳し目ですが、本場の欧州では上記のような見方が一般的なのです。わかる人にはわかる。そんな車ですね、アコードワゴンは。

長期テスト アコードツアラーi-CTDi(第4回)
http://www.autoexpress.co.uk/long_term_test/60716/honda_accord_tourer_22_icdti.html

私くらいのの歳になると、子供の頃ほど誕生日に興奮しないものだ。でも、私のホンダアコードツアラーが3万マイル(48,300km)を超えた時、私は記念にメーターを写真に収めた。

この3万マイルは、数年かけて到達したのではなく、たった12ヶ月弱で到達してしまったのだった。私の仕事のほとんどは、最新のクルマの撮影のためにどこかへ移動することに費やされる。高速道路やさまざまな道ー中にはでこぼこ道もあるー、アコードと私はずっとそんな道を走り続けて来た。

いいニュースは、ステアリングラックを交換して以来、車に不具合はずっと発生していない点で、ずっと快適なドライブを楽しんでいる。私は好燃費にも驚かされた。(15.8km/L)これは、荷室に撮影機材一式を満載してである。荷室マットのお陰で、撮影機材の汚れで荷室カーペットが汚れてしまうことも防げた。

前回レポート後、タイヤがとうとう擦り減ってしまい、24,000マイルで交換した。今はフロントにはミシュランの新品(非常に安く買え17千円だったが、古タイヤ廃棄料2千円が取られ、さらには新品タイヤ交換作業に4千円払った)

さらには、今回の点検は2回目よりはずっと安く済んだように思える。タイヤ交換と同時に、エセックスのチェルムスフォードにあるリンドヒル・ホンダで2万5千マイル点検も受けてしまったのだった。点検費用は、荷室マット購入金額458ポンド(87000円 高いなあ)を除き、3万円弱だった。いくつかのフィルター交換とエンジンのチューニング、トラッキング調整が作業の内訳だ。前車のお陰でツアラーはより静かになったし、後者のお陰で片側に寄りやすくなっていたのが是正された。ただ、1年で2回の修理点検は、同時に私の財布を直撃したのだった。痛い!

不具合問題はさておき、私はアコードツアラーに非常に感銘を受けた。この車は、単なる大きく荷物がたくさんはいるワゴンではない。燃費に優れ、その洗練された乗り心地は長距離旅行に威力を発揮する。この車は偉大なオールラウンダーなのだ。私の次の車がこの車を超えて私を満足させるのは、並大抵のことではない。(ピートギブソン)

[セカンドオピニオン]
ピートのアコードの走行距離を聞いて、読者の方々は、この車は編集部共有で使っていたと思われるだろう。しかし、実際は、彼の拳からアコードツアラーのキーを奪い取るのは、非常に大変だったと言わざる得ない。私もようやくのことで、ロングドライブテストをさせてもらえ、最近1週間借り受けた。なんてしっかりとした剛性だろうと非常に感銘を受けた。この車は、ホンダの名声を高めるに違いない名車だ。(ピアーズ ウォード、テストドライバー)

★ついにAutoExpressのアコードツアラーi-CTDi の長期テスト終了です。愛情に満ちた絶賛レポートでした。なぜこうも、日本と英国では、このアコードワゴンに対する捉え方がこうも違うのでしょうか? これらのレポートから想像する英国人達は、正統なトラッド派ですね。基本に忠実でしかも本当に価値のあるモノへは、惜しみない賞賛を贈る。日本でのレガシィ人気に近い受け止められ方を英国ではアコードが受けています。そのレガシィは、燃費と室内の狭さがあだになり評価が高くないです。


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