アコードワゴン 思い入れインプレッション
(4)海外サイト観測NEWS(過去2)
<米国自動車サイト TEMPLE OF VTECより>
・Acura TSXが、Consumer Gide (R) にて、05年エントリーラグジュアリースポーツ部門で、ベストバイ
 (1位)

http://www.vtec.net/news/news-item?news_item_id=314221


12月5日チェック
<英国自動車雑誌サイト car enthusiastより>
・ロードテスト〜 ホンダ アコード・ツアラー

http://www.carenthusiast.com/roadtests.html?article=309

大きくしかも速いステーションワゴンは必要か? マーケットを見渡すと、家族や犬、荷物をたくさん載せながら、信号グランプリではホットハッチにも絶対負けたくない人がいる。

「速い」と「ステーションワゴン」を同じ文で聞く時、私はAudiやBMWのワゴンを思い浮かべる。ジャガーも新しいタイプXエステートで同様のものを出した。そして、メルセデスワゴンの派生モデルであるAMGも忘れてはいけない。これらの車には、荷物を運ぶという実用性と同等に「ステータス性」がある。今迄、ホンダアコードは、同じカテゴリーで語られることは無かった。

アコードの名前は、ホンダの中では最も伝統ある成功したモデルの1つという位置づけだ。アメリカでは、その販売台数において、フォードのピックアップトラックがトップを取る迄は、ベスト1を誇っていた。しかし、イギリスでは、くたびれた小型タクシーや年金生活者と結びつけられるイメージしかなかった。先代で、Type-Rというホットバージョンがあったにも関わらず。ホンダは、今回のモデルでイメージの一新を図りたかったはずだ。シャープではっきりしたスタイリングは、高度な品質と最新のテクノロジーで固められている。ステーションワゴンタイプは、「ツアラー」と名前を改められ、ステーションワゴン市場へ高い志を持って戦うことになった。

私たちの元へツアラーが届けられた時、私の一目見た感想は、細部まで質感の高いスタイリングだなということだった。(特にヘッドライトやテールライトを近くで見た時) しかし、全長がびっくりするほど長く、またリアオーバーハングがちょっと不格好だなとも思った。もちろん、これはスペースのためであり、リアシートの後ろには広大なラゲッジスペースがある。ホンダは、BMWやメルセデス他のメーカーと同じ「走行性能」という土俵で戦う一方、実用面を犠牲にはしなかったのである。

リアハッチを開けること、そのこと自体に意味が込められている。キーのボタンを押すとモーターによって自動的にテールゲートが持ち上がって行く。再びキーボタンを押すか、リアハッチのボタンを押すことで、テールゲートは自動的に閉じる。子供や犬を抱いていたり、買い物袋で両手が塞がっている時は重宝する。カーゴルームには、よく考えられた幾つもの機能が付加されている。フロア下には、大きな収納スペースが隠されている。また電源コンセントや荷物固定用フックなども使う時だけ現れる。

これらの細部にまで行き届いたこだわりは、室内にも及んでいる。この圧倒的な質感。全てのスイッチはレバーは完璧なほど適切な重さのタッチだ。エクステリア側のドアハンドルは、おそらくどんな車より扱いやすいタッチだ。ギアシフトノブも同様。イグニッションにキーを差し込むと、自発光メーターが点灯する。これがキャビンに完璧にモダンなオーラを放っている。Type-Sのテーマはスポーティーで、これは部分レザーシート、メタリック効果のダッシュボード、シビックType-Rにも採用されているアルミシフトノブで体現されている。同時に、伝統的な内装であるエグゼクティブ・トリムを選ぶこともできる。

シフトノブは、6速ギアボックスに連結され、エンジンの強大なパワーをフロントホイールに伝えている。新世代のホンダVTECエンジンは、S2000で使われているような高回転高出力型のエンジンではなく、中回転からも強いトルクが発生するようにチューニングされている。これは、アコードツアラーにマッチしている。後部座席に快適に座っている親戚をおびえさせることなく、大地をすばやく走り抜けることができる。

アコードセダンの方が、ワインディングロードを走り抜けることにより適しているが、ツアラーでもきっと満面の笑みを浮かべるはずだ。トラクションコントロールは、スイッチを切らないほうがいい。これが働いていると、タイトコーナーでのパワーの伝達を適切にコントロールしてくれる。システムを使わないと、ホイールスピンを引き起こし、ぎくしゃく感を覚えるだろう。ブレーキの効きもすばらしい。これは、人と荷物を満載した状態での車を止めるために発生した副次的なメリットと言えるだろう。どんなにハードなドライブをしても、ブレーキ制動に不満を覚えることは全くないはずだ。

ある意味、アコードツアラーType-S は、2面性を持っている。1つの顔は、クラス随一の積載能力。これは、ボルトやナットに至るまでの高品質によって支えられている。加えて、アコードは洗練され快適だ。2つのマフラーとダークグレーのアルミホイールは、もう1つの顔を象徴する。VTECエンジンが高回転まで回る時、アコードは俊敏に前に押し出される。ただ、個人的には、このスポーツ性を押し殺して、ライバル達が強みを発揮する6気筒エンジン音に対抗したい。

新車を買うことは、いつも心と頭の戦いだ。しかし、もちろん最後には財布が最終結論を下す。このテストで使用したType-Sは、20,500ポンド(1ポンド=198.2円 406万円)だ。潜在的なライバル達との戦いにおいては、極めて高いバリューフォーマネーだ。しかし、戦う相手の範囲は広い。BMW3シリーズやAudiA4、メルセデスCクラスのワゴンタイプは小さいし、アコードツアラーと同等のポテンシャルを得ようとすると数千ポンド高くなる。日産プリメーラワゴンやルノースポーツツアラーは近い存在だが、高級感や速さでアコードツアラーに及ばない。レクサスISスポーツクロス(ハリアーのこと)は、2リッター6気筒エンジンで500ポンド以上(=10万円以上)高い。フォルクスワーゲン・パサートは、興味深い2.3リッター5気筒エンジンで、アコードツアラーと同様にプレミアムクラスだ。最も近いライバルは、スバルレガシィ・スポーツツアラーだろう。こいつは、2.5リッターエンジンで、19,500ポンドかSEバージョンで21,000ポンドだ。

冒頭での私の質問に対する答えは、消費者が自分のためのケーキを望み、同時にそれを食べたがっていることを、自動車メーカーがはっきり理解すべきだということだ。ホンダアコードツアラーの登場で、魅力的なモデル選択が増えた。VTECエンジンの能力には疑問の余地はないものの、この車の目指す世界のトップには、まだいくつかの6気筒エンジン車が君臨している。

<抄録>
パフォーマンス ★★★★★
よもや時速140マイル(224km/h)で家族を乗せて旅行をしようとは思わないかもしれないが、それができるとわかったら、あなたも嬉しいはずだ! アコードツアラーは、速く快適に運ぶと同時に、スポーティーな面を併せ持つ。

パワートレーン ★★★★★
6気筒エンジン車の方がいい音だが、これはもう1つの強烈なVTECユニットであり、素敵な6速ギアが組み合わされる。

ハンドリング ★★★
理想を言えば、アコードツアラーはFRであってほしかった。トラクションコントロールはオンにすべし。

経済性 ★★★★
2.4リッターのエンジンは、パーフォーマンス発揮のためにはそれなりのガソリンが必要。ただ、アコードのエンジンは、ヨーロッパの排ガス基準5星をクリアした最初のエンジンだ。

操作感 ★★★★★
すべての操作ボタンやレバーが、すばらしいタッチ。ステアリング操作の面白さは星半分減点だが、ステアリングの正確性は減点を補って余りある。

外観 ★★★★
大胆なスタイリングはいつでも賛否両論を巻き起こす。アコードの外観について議論をする人が少なからずいて、ただの「その他大勢の日本車」ではないことを物語っている。ただ、リアオーバーハングはなあ...

インテリア ★★★★★
ホンダは、アコードで高級車部門に殴り込みをかけた。質感とデザインはこれをおおいに助けるだろう。

安全性 ★★★★★
ヨーロッパ安全基準で4つ星は、非常に良い。我々は、標準装備の数々の安全装置に対し、さらに星をあげたいくらいだ。

装備 ★★★★★
400万円クラスの車に必要な装備は全て揃っている。これに加えて、上でも述べた安全装備の数々。このことは、極めて重要なことなのだ。

<Honda News.COMより>
11月度の米国ホンダの主要車販売台数
http://hondanews.com/CatID2000?mid=2004120151841&mime=asc
USアコード23,392台、シビック19,279台、CR-V 10,535台、オデッセイ(日本のエリシオン相当)
12,254台、エレメント3,536台、パイロット10,527台、Acura TL(日本のインスパイア相当) 5,839台、Acura MDX 5,124台、Acura RL(日本名:レジェンド)1,941台 Acura RSX(日本名:インテグラ)1,338台
 Acura TSX 1,281台(前年比-23.5%)

★TSXの販売が落ちているのは、日本同様MCのため。日本のアコード10月の売り上げは400台。


11月20日チェック
<英国自動車雑誌サイトAuto Expressより>
長期テスト〜 ホンダ アコード・ツアラー

「2003/9月 第1回レポート」
http://www.autoexpress.co.uk/?http://www.autoexpress.co.uk/previews/previews_story.php?id=35348

洗車するのは何やら癒されるものである。汚れを洗い流し、エンジンをいい状態にすることで、真の満足感が得られるのである。その車が、まだ納車から5週間しか経っていないのなら、たいした労力もかからず、ただ勢い良くホースの水をかけてやれば良い。
さて、我々の長期テストに新たに加わった車は皆、Auto Expressでの過酷な毎日への挨拶として、激しい洗車を(写真のとおり)受けるのである。
我々は、今回、ホンダ・アコード・ツアラーを選んだ。理由は、その積載能力にある。この車は、Auto Express誌における2003年のベストステーションワゴン賞を受賞した車だ。(註:さらに2004年も連続して受賞している)ずっと前から、家具を運ぶ必要があったのだ。しかし、私は、この車がどう休日に活躍してくれるか見てみたかった。9月のヨークシャー渓谷へ、1週間のマンテンバイク旅行をする我々2人にとっては、悪天候に対処するためのウェザーギアは必須アイテムであり、重装備で出かける必要があったのだ。
しかし、アコードツアラーのとっては、極めて容易いことだった。特に2つの便利な機能によって。電動テールゲートの御陰で、どんな荷物を持っていても、テールゲートを開けるために、いちいちそれを降ろす必要が無い。また、後部座席が1つの動作で倒れるのも、天才的だ。単に後部座席のレバー1つで、ヘッドレストが倒れ、座面が持ち上がり、背もたれが前方に収納されるのだ。

我々の2台の自転車は、難なく荷室に収まり、ラゲッジカバーで覆われた。そして、前に滑り出さないようにネットで仕切られた。残念なのは、内装の色をベージュにしてしまったことだ。これは汚れが本当に目立ちやすい。スペアタイヤを取り外すと、荷室下の収納庫も非常に使い勝手がよい。タイヤの代わりに防水液を1缶入れることにした。

アコードでの旅行から帰った感想を述べたい。自宅のあるケントからヨークシャー渓谷までの旅は、全く苦労知らずの快適なものだった。2.4Lエンジンは、ホンダにしては驚くほどトルクがあり、非常に静かに巡航し、燃費は32.3マイル/ガロン(11.5km/L)を記録した。この燃費は、187馬力で6速ギアの車を結構飛ばした結果としては、なかなかのものだ。乗り心地は本当にいい。もし、ルームミラーの中に、テールゲートの存在を確認しなければ、ステーションワゴンを運転していることを忘れてしまうほどだ。ブレーキは強力で、ターンもシャープにこなし、グリップもよい。
そのうえで、室内空間の素晴らしさにも触れなければいけないだろう。これはアコードが最も強い分野だ。フロントシートはゆったりとしており、快適だ。そして、車内空間も広い。しかし、最も大きな“ボーナス”は、大画面のナビだ。これは、エグセクティブモデルに標準装備のものだ。
しかしながら、これだけのプレミアムな雰囲気と豪華さにも関わらず、我々はグローブボックスあたりからの異音に気がついた。もう1つ、夜の運転時に、ディスチャージャーヘッドライトの光軸がずれていることにも気がついた。私のディーラー(ベグスレーヒースにあるホワイトハウスホンダ)は、無料で修理してくれることを約束してくれた。


「2004/5月 第2回レポート」
http://www.autoexpress.co.uk/?http://www.autoexpress.co.uk/previews/previews_story.php?id=35348

街に住む上で、避けて通れないことがある。それは、ごみの袋を持って、廃棄場まで何回か行かなければいけないことだ。このところ、休日は、ずっと雑草の生い茂った庭の手入れをしている。雑草や蔦などが詰まったゴミ袋は11袋にもなったが、我がアコードツアラーの御陰で、2回の往復で済んだのだった。全くありがたいことだ。まあ、困った事と言えば、あまりに便利なので、テスト期間を終えても、ずっと週末の荷物運びに使い続けたくなってしまったことだった。
アコードを人気車にしたポイントには、全くケチをつけることはできない。なぜなら、ほとんどの基本ポイントを上手にカバーしているからである。明らかに、荷室は大きな魅力である。シートダウンした時は、1707Lを誇る巨大なカーゴスペースになる。しかし、さらにアコードツアラーには、ライバルに差を付けるいくつかの便利な機能がある。1つは、ワンレバー操作で、フラットフロアになる機構だ。電動テールゲートも、極めて便利。同僚達が言っていたが、飼い犬は皆、不思議そうな顔をして、ひとりでにテールゲートが開くのを眺めているそうだ。
このように荷物の運搬にはとても使い勝手がいいが、同時にエンジンの使い勝手も非常にいい。ドライバーの視点で言えば、“上の上”だ。我々の車は、2.4エグセクティブで、高級クラスを受け持っているものだ。標準装備のナビは、そのタッチスクリーンの御陰で、最も使いやすいナビの1つと言える。ナビはオーディオコントロールも兼ねている。前席は、今迄乗った車の中で、最も快適なシートの1つである。シートは、電動式調整で、簡単に最適なポジションに合わせることができる。
しかし、完璧でない部分もある。それは、明るい色のレザーシートは、汚れがつきやすい点だ。我々はシートをきれいに保つため、実に時間を取られる。しかも、完全に拭き取りきれないのだ。同じことが、荷室にも当てはまる。上述のごみ捨てでも、荷室には汚れが付着した。傷もつきやすいように感じる。
ホンダは、最近、ドライバーパワーによる2003年顧客満足ランキングで、4位を獲得した。この顧客満足度の高さは、重要なキー項目だ。しかし、我々長期テストチームには、不満がある。前回レポートで、ディスチャージャーヘッドライトの光軸調整不良を報告した。これは保証の下、たった20分で作業終了となった。
サンルーフは、12,500マイルで1回修理したにも関わらず、13,190マイルで開く時間が遅くなり始めた。幸いなことに、かかった修理費用は105.26 ポンドで、ルーフの修理と同時に運転席側窓のキーキー音も直してもらえた。
残念ながら、サンルーフの故障が再発する一方で、カタカタやキーキーといった一連の異音も続いている。最も大きな音は荷室からだが、後部座席からもこもった音が聞こえる。一方、いいニュースとしては、グローブボックスからの異音はいつのまにか消えてしまった。
一連のアップデートのため、車をディーラーに持って行っている。全ては無償保証されている。アラームは、極端な温度で作動しないように微調整され、テールゲートダンパーは交換、エンジン・インテーク・ブレザー・パイプも交換となった。明らかに、製造において問題がある。信頼性の問題は、ボディーブローのようにゆっくりと効いてくる。ナショナル・タイヤ・サービスは、穴1つにつきたった10ポンドの修理を宣伝している。この車の積載能力と運転性能に対するすばらしい評価にも関わらず、ホンダは、これまでのところ、完璧にスムースなサービスが提供できていない。陽は、オーナー経験次第では、陰り始めるものである。

2004/9月 第3回(最終回)
http://www.autoexpress.co.uk/?http://www.autoexpress.co.uk/previews/previews_story.php?id=35348

私は週末に引っ越しをするが、アコードツアラーを借りることができるか? これは、過去13ヶ月間にわたって、Auto Express編集部で何度も聞かれた言葉である。少なくとも編集部4名のメンバーが新しい家へ引っ越したが、長期テストチームの所有する車の中で、このビッグホンダほど、この仕事にうってつけの車はなかった。
写真の中の「売り出し中」の看板には、2つの意味が込められている。なぜなら、この愛すべきステーションワゴンは、2.4Lの働き馬としてよく働いてくれた。その感謝の意味。そして、今、新しいオーナーを探し始めたのである。27,300マイルの走行距離で、(神のみぞ、どれほどの荷物を運んだか知る)アコード・ツアラーとも別れの時がやってきた。
ステーションワゴンの存在理由は、実用性と多目的対応性だ。そして、このアコードツアラーはどうだったか? 全体として見れば、非常に高い得点を取った。荷室は、後部座席を倒さなくても大きいが、簡単にフラットシートにできる機構を使えば、1707Lもの巨大な積載力を誇り、たくさんの小箱でも家具のような大物でも飲み込んでしまう。荷室下には、手軽な収納スペースが画されており、私はそれを時々荷物が転がるのを止めるために使ったものだった。
ワンレバーでのシートフォールディング機能は、すばらしいアイデアで、背もたれが倒れると同時に座面が前にせりあがる仕組みだ。しかし、完璧ではない部分もある。60:40に分割された後部座席のうち、大きい方については、誰でも片手で折り畳みができるというのは、言い過ぎのように思えるが。
もう1つ気になったのが、車内の色だ。ベージュの革と布(ホンダはアイボリーと呼んでいるが)は、いい選択とは言えなかった。我々は、汚さないように細心の注意を払ったにも関わらず、掃除は悪夢のようだった。
車をホンダに返却する前に、プロの掃除人が、内装をきれいにしにやってくるだろう。あと1つ車内に関係したことで注文をつければ、前席の間にある小物入れだ。何らかの理由で、取り付けがゆるんでいた。たぶんドライバー1本あれば解決してしまうものとは思うが。6速ギアのガソリンエンジンを持ったこのすばらしい巡航クルーザーは、高速道路はもちろん、街乗りでも同じくらい快適だ。
ドライビングポジションは快適で、電動シートはどんな身長体型の人にも人気ある。ナビも素晴らしく、特に知らない道を走りながら、新しい家へ帰る時は実際に重宝した。正確だし、わかりやすく、最も優れたナビだと言える。
もう1つの標準装備のアイテムは、電動テールゲートだ。キーひと押しで、ハッチの開閉を遠隔操作できるのだ。初めて見た時は、単なるみせかけの小道具と思ったが、それは間違っていた。幼い子を両腕に抱えたり、箱やごみ袋を両手で持っている時に、ありがたみがわかったのだった。25,000マイル時には、ロンドン北部にあるアランデイ・ホンダに定期点検を依頼した。スタッフは優秀で、車はきちんと点検整備された。
請求書を見て一番興味深かったアイテムは、チェック・イット・キット(エンジンオイル、スクリーン、ワイパー)で、たった8ポンドだ。疑問に思って聞いてみたら、荷室の下に入っているという。全てのホンダ整備工場が提供するもので、顧客調査に基づくサービスとのこと。私は、「不必要だったら、請求書からも除きます」と言われたが、新しいオーナーのためには便利だろうと思い、「いや残しておいてくれ」と言った。

★なかなか興味深い英国誌のレポートです。日本の雑誌の評価は、セダンの評価かと疑うようなものが多く、単なる車オタクの評論家にステーションワゴンを評価させてはいかんなと思うことが多いですが、このレポートは一味違うと思いました。加えて、例の異音もはっきりと指摘しています。まっとうな評価だなと思います。純正ナビは、音声認識が全く書かれていないですが、欧州仕様はタッチだけなのかな? 米国のTSXは音声認識ナビです。


10月31日チェック
<英国自動車業界サイト wait(World Automotive Industry Trend)news .com>
・アコード・ツアラー テストドライブ(2003年12月)
http://www.waitnews.com/honda_accord_tourer_test_drive.htm

ホンダが静かに快進撃を続けている。2002年における全世界の乗用車生産台数は、過去最高の2,147,666台で、2001年より6.1%の贈となっている。この統計によれば、イギリスでの生産台数は+57.3%増の177,028台であり、2003年は190,000台に達すると思われる。イギリスでは、シビックとCR-Vが主力で、アコードの生産は小さかった。しかし、そのことが新アコードツアラーの開発にあたって、欧州色を薄められることを意味しなかった。アメリカではアコードはベストセラーカーで、小型車部門において3位の売り上げを誇っている。しかし、ヨーロッパにおいては全くインパクトのある車ではなかった。これまでのアコードを運転してみれば、なぜアメリカでは人気で、ヨーロッパではそうでないかわかるだろう。
しかし、もしあなたが新アコードツアラーを運転すれば、この車がホンダの売り上げをヨーロッパ中で伸ばすにちがいないと感じるはずだ。実際、既にそのことが現実になりつつある。なぜなら、ホンダの2003年のヨーロッパでの売り上げが10か月で前年比+7.1%アップの170,327台で、これはヨーロッパ市場が前年比-0.5%ダウンの中で達成されているからである。

アコードツアラーが魅力的なのは価格ではない。もっとも、ベースモデルは17495ポンド(350万円)からなので十分魅力的ではあるが、トップレンジは22,095ポンド(440万円)もする。この車には、他と違うと感じさせる実に素晴らしい幾つかの魅力があるのだ。
たとえば、荷室の下にある収納スペースは、ノートパソコンを駐車時に一目に触れないようにするのに役立つし、また、蓋を外して買い物袋を入れれば、袋が滑り出すのを防ぐことにもなる。
アコードツアラーは、スポーティーモデルとしてホンダは宣伝しており、それはたぶん2.4Lバージョンを指しているようだが、実際は2.0Lでも十分だ。確かに2.0Lでは、その力を十二分に引き出すためにはテクニックが必要だが、ほとんどの人にとって、普通に運転しても平均以上の走りを見せるはずだ。
アコードツアラーは全長4750mm、幅1760mm、高さ1470mm、ホイールベース2720mmの大きな車だ。パワーは2.0Lで155馬力、2.4Lで190馬力で、トランスミッションは、2.0Lは5速マニュアル、2.4Lは6速マニュアルか5速オートマ(シーケンシャルモード付き)となっている。

ツアラーは、ドライブが楽しくなる車だ。その全長にも関わらず、駐車は極めて容易で、走行時の騒音はほとんど聞こえることがない。室内は十分な広さで、一方、荷室の大きさも特筆できる。もし、大きな荷物を運ぶ必要が出てきたら、簡単にアレンジできるシートにより、容積にも長さにも対応できる。独立オートエアコンは快適で、大きな室内にも関わらず、設定温度に達する時間も短い。ナビの性能も優れており、特に目的地へのルート表示が非常にわかりやすい。またタッチパネルの操作性も良好で、必要に応じて表示を変えることも簡単だ。応答性も速く、渋滞回避に手間取ったのはたった1回しかなかった。

電動テールゲートは、スーパーマーケットで買い物袋をたくさん抱えて駐車場に戻った時に、非常に役立つ。安全対策も十分配慮されているこの機能は、便利で1度味わったら忘れられないものだ。
安全性も幅広く配慮され、同時に優れている。油圧(!日本仕様と違うんですね)ステアリングは操作性に優れている。EBD付きABSは全モデル標準装備、一方、2.4LにはスタビリティとECTSが追加装備される。デュアルエアバッグはサイドエアバッグおよびサイドカーテンエアバッグと組み合わされ、同様に標準装備である。クルーズコントロールもエントリーモデルを除き、標準装備だ。安全性は、歩行者にも配慮されており、ボンネットは歩行者との衝突時には簡単に外れるようになっており、またバンパーも歩行者への衝撃を吸収する設計になっている。


・アコードセダン i-CTDI(ディーゼル)テストドライブ(2004年8月)
http://www.waitnews.com/honda_accord_test_drive.htm

ヨーロッパ市場においてホンダが快調だ。その理由を見つけるのは難しくない。

ホンダ車の命は、そのエンジンにある。しかし、それが全てのエリアでベストパフォーマンスを発揮していなければ、世界一のエンジンメーカーとは言えないのではないか?
ホンダは、不思議なことに、重要なディーゼルエンジン分野をずっと軽んじてきた。しかし、もはやディーゼルエンジンを無視できないことにようやく気がついたようだ。アメリカや日本でも、ガソリンを燃やすことは歓迎はされないだろうが、依然世界で最も大きな自動車市場でありつづけるヨーロッパでは、ディーゼルエンジン無しでは、もはや戦い抜くことはできないのだ。

ホンダは、この現実が不可避と悟り、新型ディーゼルエンジン i-CTDIを開発に着手し、このエンジンが世界一のパフォーマンスを発揮すると確信するまで、その作業は続いた。そして、ついにガソリンエンジンと同レベルの高い動力性能を達成した結果、アコード2.2 i-CTDI スポーツサルーンは、最高速度210km/h、0-100km/hまで9.4秒の加速性能、18.7km/Lの好燃費を両立させることに成功したのである。高速道路の巡航燃費は、21.8km/hを超える。<br>
アコードが偉大なドライビングカーである理由は、何もエンジンだけではない。セダンは最高の運動性能を誇る。アコード・ツアラーも同様に俊敏だ。セダンは、非常に格好のいいエクステリアで、特にダークカラーが映える。そして、全ての座席がゆったりしている。

ヨーロッパ市場は2004年上半期は、前年同期比+3.3%の伸び率だったが、ホンダは+13.8%の伸びを達成した。これが、アコード2.2 i-CTDIの効果だということは、なるほど容易に理解できる。

★今週もイギリスでのアコード評価記事を紹介します。アコード・ツアラーの記事での荷室下の収納スペースの使い方は、私も思いつかないものでした。欧州では、2.0Lのワゴンも当初から導入済みだったようですが、マニュアルシフトである限りは、問題ないようですね。

10月24日チェック
<英国自動車雑誌「Auto Express」2004年ベストカー賞受賞(2年連続)>br> ・ベストファミリーセダン:アコード&lt;br&gt; ・ベストステーションワゴン:アコードツアラー
・ベストディーゼルカー:アコードi-CTDi
 以下 carpages.co.ukからの記事翻訳
http://www.carpages.co.uk/honda/honda_honda_takes_four_auto_express_new_car_honours_part_3_29_07_04.asp

「この受賞に関して、AutoExpress編集のデビッド・ジョーンズはこう述べている。“ホンダの近年のクルマは、我々を驚かせ続けている。これ迄ホンダの車は、買い得感はあるがパッとしないという認識だった。よく出来ているし、運転しやすく、また故障が少ない。しかし、心から我々の気を引く車ではなかったのだった。ところが、現行シビックから輝きを放ち始めたのである。ジャズ(日本名フィット)は、小型車のルールブックを覆したとも言える画期的な車だ。アコードは、かつての保守的な車から、今やプレミアム・ブランドへの最右翼の挑戦者になっている。ドライバーパワーの調査によれば、ジャズとS2000は、最もオーナーの満足度の高い車という結果が出ている。<br> <br> ライバルに比べ、ホンダはディーゼルエンジンの開発に遅れをとったが、これこそ一番必要な技術だったのである。新開発の2.2Lの4気筒エンジンは可変ノズルターボチャージャーとインタークーラーを備える。しかし、最も素晴らしいのは、その製造技術である。完全な溶融状態でなく、半凝固状態で鋳造され、エンジンブロックは、ライバルより強固でコンパクトだ。<br> パワーの出力に関しては、なかなかよく、140馬力と340Nmのトルクを2000回転で発生する。これは、力強く、一気にレッドゾーンまで男らしい加速を生み出す。しかし、これがこのエンジンの1番の素晴らしい部分ではない。“上質感”がアコードを理解する上でのキーワードだ。我々は、これほど静かで振動の無いディーゼル車に乗ったことがない。加えて、二酸化炭素排出量の少なさと燃費の良さ。750マイルを無給油で走り抜けることができる。軽く正確なクラッチとギアボックス、そしてスムーズな加速感は、運転する楽しみを与えてくれ、すばらしい。間違いなく、このエンジンは、“ディーゼルにしてはいい出来”を通り越して、ガソリン車も含めた全てのエンジンの中で、最も優れたエンジンだということが出来る。
<br> ==アコード:ベストファミリーセダン受賞==<br> 新車市場は新しい領域に踏み出しつつあるように見える。しかしミニバンやSUVの人気拡大が伝統的なファミリーカーを駆逐するかというとそうではない。このセグメントは、最も競争の激しい分野である。それゆえ、アコードが2年連続でこの分野のトップを取ったことは、あらゆる面でのその優秀さの証明である。ドアミラーウインカー、重厚なドアハンドル、部品間の隙間のタイトさなど、アコードはプレミアム・ブランドと肩を並べる高い質感を持っている。高級感は、内装にも及ぶ。シートは素晴らしい。ドライビングポジションは完璧で、助手席もファーストクラスのようである。ライバル達よりラグジュアリー感は上だ。<br> さらに、ホンダのエンジンは期待を裏切らない。2.0&2.4Lのガソリンエンジンは、スムーズかつパワフルで、さらに新型ディーゼルエンジンが加わり、その地位はゆるぎないものになった。そして、アコードのドライビングフィーリングは、感動的ですらある。優れたボディーコントロール性と挙動の安定性、滑らかなハンドリングは、軽快な走りとドライバーとの一体感をもたらしてくれる。このクラストップを走る運動性能と上質感に、あなたはきっとドライブすることの楽しさと快適さを感じることだろう。
==アコード・ツアラー:ベストステーションワゴン受賞==
この車は、ステーションワゴンのお手本のような車だ。最先端の装備も素晴らしい。しかし、十分な大きさの荷室と実用的な機能を兼ね備えて初めて、ステーションワゴンはステーションワゴンたりうるのだ。
だから、アコード・ツアラーが今年の勝者だと聞いても、全く驚かなかった。この車は、1707Lもの荷物を収納できる。たとえ、あなたがオートマチックテールゲートを作動させたとしても、本質的には収納にこだわりを持った車だ。
それにしても、フラットシートに折り畳むプロセスには驚かせられる。何しろ、バックレストのレバーを1つ引いて、倒すだけなのだから。これは、バックレストを倒すと同時に、座面が持ち上がり、ヘッドレストが倒れるという一連の動作によってなされる。よく出来たメカニズムだ。この結果、フルフラットな広大なスペースが出来上がる。正直、他のステーションワゴンは、ここまで凝った造りはしていない。
しかし、アコードが勝利した理由は、荷室だけではない。ツアラーのドアの開閉に代表される高品質感とベストエグゼクティブサルーンに匹敵する内装の良さも特筆ものである。
ホンダが用意するエンジンはどれもすばらしく、またシャシーの良さは、どんな重い荷物を積んでも、挙動が乱れない。ここ過去1年だけでなく、ここ数年間で、最も素晴らしいステーションワゴンがここにある。

10月17日チェック
<英国の新聞「ガーディアン」2004/3/23の記事より>
“ディーゼルは鈍いか? ニューアコードを運転すれば、答えがわかる。”

「我々は、ディーゼルエンジン革命のまっただ中にいる。BMWは、特に、ガソリンエンジンに遜色のない速く静かなエンジンの開発に力を注いでおり、一般のドライバーでは区別が出来ないほどだ。ホンダは、新開発のディーゼルエンジンのセダン/ワゴンで、ヨーロッパの主戦場であるDセクター(2000cc〜3000cc)において、過去10年間の2倍以上の販売を記録している。

ホンダが初めての自社単独開発ののディーゼルエンジンを出してきたのは、偶然ではない。また、元インディーカーのエンジン開発を担当していた男、ナガヒロ・ケンイチがそのエンジンを開発することになったのも異例だ。最高峰のレーシングカーの生産からファミリーカーへの異動は、ジョークかと思えるほど180度の転換である。しかし、それは、ブランドの強化のためには、ディーゼルエンジンが極めて重要だということを示す象徴と言えよう。全く驚くべき時代になったものだ。
ホンダの新開発のオールアルミニウム製の2.2L i-CTDIエンジンは、アコードのセダンとワゴンに搭載されるものだ。この数百リットルの荷室を持つワゴンを引っぱり回して、テストを行った。
まず、エンジンを始動させた状態ではディーゼル車特有の音がするが、アクセルを踏んだ瞬間からそんなことは忘れ、ギアから伝わるパワーの高まりには、誰もが驚きを禁じ得ないはずだ。

市場にはより格好良く見えるエクステリアを持ったステーションワゴンが幾つかある。ホンダ自身すら、「箱形の荷室」として書かれているアコードツアラーのリアエンドを大々的には宣伝しようとしていない。古くから伝統ある箱形の魅力を見直そう。アコードツアラーにおいては、形と機能との古くからの論争において、機能が形を制したように見える。<br> <br> しかしながら、アコードツアラーと同等の剛性感とレスポンスの良さ、ブレーキ性能、造りの信頼性を誇るワゴンは、同価格帯にも、さらなる高額なクラスにも、ほとんどないと言える。信頼性は、タイトなコーナーに荷物を満載して突っ込む時(その荷物は、たくさんの高価な物や家族であるかもしれない)には、力強い味方になってくれる。ボルボやメルセデスよりはグレード的には下ではあるが、アコードツアラーは、潜在的に、高級車として通用する装備を備えている。たとえば、左右独立エアコンやパワーテールゲート、8方向に調整可能な電動フロントシート、ナビゲーションシステム。リアシートのフラットな折り畳みは片手でOKで、もう片方の手には携帯電話を持っていても可能だ。そして、これらは標準装備として提供される。まさに“優等生”の雰囲気だ。」

http://www.guardian.co.uk/wheels/story/0%2C3605%2C1175612%2C00.html
★アコードワゴンの欧州での評価と人気を端的に示していますね。インターネットを検索してみると、いくつもの高評価の記事を見つけました。今後、毎週、少しずつ紹介していきます。日本ではめっきり影が薄くなりましたが、アコードは欧州、特にイギリスでは、Fitとともにホンダ躍進の原動力になっています。日本でこの車を選んだ方々、その“モノを見る目”に自信を持ちましょう!

<P-intoより>
・欧州アコードツアラー イベントビデオ
http://www.p-int.com/showroom/video/honda/fs_honda.html
★なかなかかっこいいビデオです。日本のコマーシャルよりいい?

<FAST SALOONS.COMより>
★イギリスのサイトで興味深いものを見つけました。イギリスに自動車雑誌の評価記事をコンパクトにまとめたサイトです。今後情報源として役立ちそうです。
・ACCORD i-CTDIは、ジャガーXタイプおよびBMW320の両ディーゼル車といい勝負ができるか?
(英国自動車雑誌CAR 2003年11月号)
→「BMWとジャガーが圧倒的に優れていると思っていた。少なくともアコード・ディーゼル(i-CTDI)に乗る迄は。アコードは、エンジンと上質感ではナンバ−1だ。パサートやモンデオと違って、非常に静かなエンジン。BMWの運動性能とジャガーの巡航性能にアコードのエンジンが組合わさった時、それは完全無欠の車になる。それまでは、何に妥協するかだ。

・ACCORD i-CTDI 完璧なパッケージ?(英国自動車雑誌AUTOCAR 7月号)
→クラッチ以外は、完璧だ。素晴らしいルックス、素晴らしい内装、そして快適な高速クルージング。洗練された走りと運転する楽しさの絶妙なバランス。ホンダの初めてのディーゼルは、まさに的を得た出来。

・ライオンのプライド 〜プジョー407が、アコードi-CTDI、フォード/モンデオ、オペル/ベクトラに挑戦
(英国自動車雑誌 AUTOCAR2004年6月号)
→1位:アコード、2位:モンデオ、3位:プジョー407、4位:ベクトラ

9月5日チェック
<Temple of VTECより>
8月度の米国ホンダの主要車販売台数
→アコード37,878台、シビック27,680台、CR-V 13,932台、オデッセイ(日本名:ラグレイト)
12,947台、エレメント5,435台、パイロット13,932台、Acura TL 6,445台、Acura MDX 4,823台、  Acura TSX 3,119台(前年比+34%。8月として最高記録。)
「まるでオリンピック選手のように、高級セダン部門で、TLとTSXは販売記録を更新し続けている。来月には、RL(日本名:レジェンド)が加わり、我々は今後も販売記録を更新し続けると確信している。」(ディック・コリバー上級副社長)
★TSXもUSアコードも売れ行きは絶好調。日本は、セダン/ワゴン合わせて1000台強。(セダン800台弱。ワゴン250台)この違いは何? ちなみに、米国ではミニバンでなく、SUVが空前のブームだが、ホンダブランドはセダンでも圧倒的に強いようだ。

・05年モデル ACURA TSX発表
★外観の変更はほとんどないように見えます。日本のアコードも外観の変更はほとんどないのでは?と思います。米国でもヨーロッパでも日欧型アコード/アコードワゴンの売れ行きは好調で、スタイリングも好評なので、大きな変更は考えにくいですよね。あったとしても、TSX風にグリルにメッキラインがはいる程度では? でも日本ではレガシィっぽく見られてしまうから、無いか!(TSXの方がレガシィより早いデビューなのですが)

・05年モデル Acura TSXの変更点
イヤーモデルという位置づけで、以下の変更があります。
(1)XM(R)衛星ラジオ→CD並の音質でのラジオ放送が米国ではあるようです
(2)ヒーテッド・ドアミラー
(3)4wayアジャストブル運転席シート
(4)ステアリングマウントスイッチの発光化
「当初の販売計画は、年間15,000台であったが、TSXは強い需要に支えられ、これを大幅に上回る実績を残しており、04年は30,000台を超えるものと見られる。この販売好調により、アキュラのラインナップにTSXは欠かせない存在になった。05年については、(上記のとおり)いくつかの重要な改良を行う。」
★日本でのマイナーチェンジの噂も、大幅な変更無しということで落ち着きそうですが、米国の05年モデルがそれを裏付けますね。

<Honda(UK).newsより>
・アコードツアラー(i-CTDI)が、英国警察の緊急車両として採用決定
 〜車の性能に加えて、燃費の圧倒的な良さによるローコストオペレーションが高く評価された結果だそうです。

<ACURA-TSX.COMより>
・米国Car&Driver誌での「スポーツセダン比較」でTSXが堂々1位
 1位:Acura TSX 2位:Volvo S40 T5<br>  3位:Subaru Legacy 2.5GT Limited 4位:Audi A4 1.8T
★詳しい内容は、アコードワゴンライブラリーのページでどうぞ。

8月29日チェック
<Temple of VTECより>
05年モデルUSアコード発表
★どことなく日産ウイングロードのようなメタルな雰囲気があります

<Club TSXより>
・英国アコードツアラー(アコードワゴン)ユーザーOC4Jさんとの情報交換
[くーぺきゃんぱーより]
やあ、OC4Jさん! アキュラRLは日本でも注目されてます。なぜなら、日本では、この秋、280馬力を上限とする規制が撤廃される見込みで、ニューレジュエンドは、日本車で280馬力を突破する最初の車になるといわれているからです。もちろん、新しい4WDシステムとセクシーなエクステリアも注目ですが。日本の高級車市場は、トヨタ、メルセデス、日産に支配されています。BMWとアウディはエントリー高級車部門で人気があります。最も人気がある高級車は、私の義父も乗っているレクサスLS430(日本名セルシオ)です。これらの高級車は、日本ではお金持ちの高年齢層をターゲットにしており、その好みに合わせて、運転して楽しい車というよりは、フワフワなサスペンションを持った運転感覚の鈍い車であることが多いです。したがって、私は、日本ではnewレジェンドが売れるとは言いがたいと思います。日本ではなくアメリカでは人気が出るでしょう。なぜならアメリカには、若い億万長者がずっと多いですから。 あなたの奥様が購入されたJazzは、日本ではFitと呼ばれており、30年間ずっとチャンピオンだったカローラを破って日本一の売り上げ台数を記録した人気車です。いい車だと思います。もはや、日本では、シビックやアコードは主力車ではありません。フィットとオデッセイが主力車です。5月のアコード&アコードワゴンの販売台数は、1千台を切っています。信じられますか? こちらでは、セダンやステーションワゴンのマーケットは縮小しており、アコードを購入する代わりに、多くはオデッセイを購入します。しかし、私はそれでもアコードワゴンが好きです。 早くあなたのトラブルが解決されることを望みます。<br> <br> [OC4Jさんより]<br> やあ、くーぺきゃんぱー! 情報ありがとう。私は、日本でのアコードの売れ行きを聞いて、本当にひどく驚いています。当地イギリスでは、大成功を収め、売れ行きも上々です。オートエキスプレス誌でもエントリー高級車部門におけるセダン&ステーションワゴンの中でベストカーを受賞しています。こちらでは、特に新ディーゼルエンジンである2.2CDTIが大変な人気で、4気筒エンジンマーケットで最高と位置づけられています。このエンジンは来年CR-Vにも搭載されるとのことで、このモデルも一層売り上げに拍車がかかるでしょう。 私の交換後の新車は、残念なことに異音が、2000マイル走行後に発生してしまいました。私は、ディーラーに連絡を取りました。彼らは今回の新車は対策後のサブシールが組み込まれていると言って、まさか!とのことでしたが。しかし、現実は発生しているのです。あなたが日本でも、異音が復活している人達がいるとのことでしたが、イギリスでも同様のことが起こっています。非常にフラストレーションが溜まります。そして、今、新しい解決方法が見当たらないのです。しかし、ちょうど アメリカのAcura TSXオーナーから便りがあり、ドア内の配線を見直すことで異音が解決できたとの情報がありました。私は、もう少し詳しい情報を聞き、英国ホンダとディーラーに問い合わせたいと思います。他のトラブルは、ヘッドライトに水がはいったため、交換しました。あとは、エンジンからの異音。こいつは、再度見てもらうつもりです。事態が好転しますように。

8月8日チェック
<Temple of VTECより>

7月度の米国ホンダの主要車販売台数
→アコード37,315台、シビック28,976台、CR-V 14.006台、オデッセイ(日本名:ラグレイト)
15,134台、エレメント5,943台、パイロット10,847台、Acura TL 6,282台、Acura MDX 4,767台、
 Acura TSX 3,514台(月間販売台数2番目の高水準、前年比+15%)
★USアコード絶好調。日欧アコードであるAcura TSXの販売台数も発売開始以来2番目の高水準である。日本車は故障が少なく、品質が高いということで、値引きに頼らずとも売れている日本車は、さらに原油高騰に基づくガソリンの値上げが、燃費にも優れるということで、さらなる後押しになっている。
★欧米で人気が高いアコード/Acura TSXも、もはや日本国内ではブランド力も失墜した感がある。6月の日本での販売台数は、セダン800台強、ワゴン200台強と、惨憺たるもの。
<Car cost nrews UKより>
・8/6.2004 英国Car cost newsコラムより
「アコード・ツアラー(日本名アコード・ワゴン)に決まり!」
 アコード・ツアラーは激戦区のDセグメントで好調な売り上げを謳歌している。ガソリン車は、ライバルのアウディに対し、805台対372台と2倍以上の差をつけ、またクラスを引っ張るディーゼルモデルi-CTDIは、年末までには現在の販売台数の倍増させるほどのフルオーダーを抱えている状況である。ホンダは、4ドアサルーンの後にアコード・ツアラーをドミノ倒しのコマーシャルとともにデビューさせ、ドイツとスカンジナビアに支配されていた高級車マーケットに挑戦したのである。しかし、これまでホンダがDセグメントステーションワゴンに販売実績がないことと、これまでのアコードのポジショニングをより高級指向に置き換える大胆さに対し、多くはホンダは失敗するのではないかと予想していた。しかし、驚くべきことに、アコード・ツアラーは、その目標を達成したのである。 この車は、従来の高級ステーションワゴンにあきたらない人達に支持されている。1700Lを誇る荷室、ワンモーション・フォールド・リアシート、オートテールゲートに代表される独特のパッケージングが彼らの心を捉えている。9000人の新車購入者を担当するロイズ銀行のマーカス・パディはこう説明する。
「アコード・ツアラーは、品質・広さ・ハンドリングにおいて、極めて優れている。さらには、ドミノ倒しのコマーシャルが大ヒットし、賞を取ったことで、ホンダブランドの認知度は一層高まり、これがアコード・ツアラーに対する人気にさらに火をつけることになったのである。」
アコード・ツアラーは、緊急サービス部門でも支持を得ている。その理由は、信頼性の高さと性能にある。先月、アコード・ツアラーは、2年連続でAuto Express誌のベストステーションワゴンに選ばれた。その理由は、以下のとおりである。
「アコード・ツアラーの受賞の理由は、閉めるドア音にも伺える造りの良さと、エグセクティブサルーン並みに磨き上げられたドライビング環境にある。
「素晴らしいエンジンは、どんな荷物を積載しても全く問題にしない。過去1年だけでなく、今後数年にわたってベストなステーションワゴンが、今ここにある。」