アコードワゴン 思い入れインプレッション
(2)アコードワゴン インプレッション/エッセー
8)祝!納車1周年を迎えて
スタイリング
気品に溢れ、しかも猛々しさも同時に備えるフロントマスクが好きです。一番好きなアングルは、車の前方やや斜め前に立ち、そこから見下ろす位置です。特に、バランス良く配置された3連ランプときりりとした表情を醸し出すクリアカバーからなる”目”は、この車の性格をよく表しています。知的であり、闘争本能に溢れ、凛々しくもある。そこには、”本物”だけが持つ一種のすごみが感じられます。並みいる欧州の実力車と堂々と渡り合い、欧州の自動車雑誌でも極めて高い評価を受けているこの車に、実にふさわしい目をしていると思います。
納車後ちょうど1年経ちましたが、いつ見ても新鮮で、ドライブの後などは、特に見とれてしまいます。まさに所有する喜びを感じさせてくれる車です。
インテリア
アイボリーの内装色を選びましたが、車内の色の組み合わせが実に素晴らしいですね。アイボリーとブラック、ブラックとシルバーというコントラストの絶妙な組み合わせにより、「明るさと落ち着き」「落ち着きと華やかさ」といった相反する要素を実にうまくまとめあげて、全体としては極めて高い質感が作り出されています。乗り降りする際の明かりの演出も、まるで高級ホテルのもてなしを感じさせてくれ、心憎いですね。
スイッチ類やメーターも大きく、操作性や視認性に優れ、1年間使ってみてありがたみを実感しました。
ステーションワゴンを選択する上で重要な要素になるラゲッジルームに関しては、機能性をよく練り上げてあり文句なしです。1泊のキャンプ道具を積むためにシステムキャリアを必要とするステーションワゴンが多い中、この車の場合は、ミニバンのようにラゲッジスペースだけでの対応も可能です。オートテールゲートは非常に便利で、使い始めると2度と手放せなくなる機能ですね。加えて荷室と言えども妥協のない仕立ての良さ。何人が「へぇ〜っ!」とうらやましがったことでしょうか!
ドライビング
実にしっかりとしたハンドリングは、首都高速道路のような狭くきついカーブや、暗く狭い対面通行の高速道路のトンネルなどで、何度もその恩恵を実感しました。自分のイメージどおりのラインをトレースできるため、とても安心感があり、長時間運転しても疲れにくいのです。
イギリスの自動車雑誌等で、「欧州のベストハンドリング車を凌駕する運動性能」との評価記事を読むにつけ、思わずニンマリしてしまいます。
直線での滑らかな走行フィーリングもいいですね。昨日は家内と2人で、水戸まで梅の花と新鮮な魚介を楽しみにドライブに行ってきました。車の数もまばらな夜の高速道路では、まるでジェット旅客機を操縦しているかと錯覚するほど、上質で静かな走りを堪能しました。

最後に一言。魅力ある車は、魅力ある人物と同様に、人にさまざまなインスピレーションを与えてくれるんですね。欧州、北米、豪州等でアコードもしくはAcuraTSXとして愛されているこの車の魅力に国境はありません。熱い思いを共有する手段として、英語は今迄以上に身近なものになりました。ありがとう。