アコードワゴン 思い入れインプレッション
(2)アコードワゴン インプレッション/エッセー
5)ロングツアラーとしての実力〜北陸への往復1200kmの旅
【ポイント】
1.しっかりとしたハンドリングは安定感抜群。その安心感のお陰で疲労が少ない。ワインディングでもロングツーリングでも。

2.腰への負担が少ない優れたシート。

3.好燃費。日本の屋根を越えたにも関わらず14.4km/L。600km走って1/3の燃料を残す。
アコードワゴンが我家にやってきて半年になります。その魅力にはまるにつれ、ぜひこの夏は千葉の自宅から福井の家内の実家までをアコードワゴンで旅したいと思うようになりました。アコードワゴンの欧州での名前は”アコードツアラー”。そのしなやかな走りを長い旅路で楽しんでみたくなったのです。

調べてみると片道600km。地図をめくる頁数でその距離を実感しました。書道講師の家内は招かれて海外へ、小学生の娘は先に帰省していたので、久しぶりの一人旅となりました。
当日朝、洗車を終えたバーモントグリーン・パールの愛車は、真夏の日射しにキラキラ輝いて応えました。8時半、燃料を満タンにしていざ出発です。渋滞気味の東京外環自動車道を抜け関越自動車道に入ると、車の流れもスムーズになりました。

上信越自動車道からは、山々の威容と美しい森林を縫うように走りました。大好きなボサノバのリズムが、きらめく夏の太陽と青空に舞っています。アコードワゴンのハンドリングは、幾重にも続く山岳地帯のカーブや対面通行のトンネルを、ぶれることなく確実にトレースしていきます。このアコードのしっかりとしたハンドリングは、狭く急カーブの多い首都高速や下りのワインディングロードだけでなく、長時間のロングツーリングでも、あらうゆる局面でドライバーに安心感を与えてくれます。これは、ミスを防ぎ、また疲労を軽減し、ひいては事故などの発生防止に役立つものと実感しました。パーキングエリアに降り立つと、近くの林から蝉時雨。この夏の風物詩にしばし聞き入りました。

北陸自動車道に入ると有名な親不知子不知にさしかかりました。昔の難所も今では長いトンネルに変わっていました。趣きが感じられず、ちょっとがっかり。
やがて景色は遠く広がる水田風景となりました。前にはステンレスタンクが輝くタンクローリーが走っています。この車の後、のんびりと付かず離れず走っていると、実に運転が楽です。私の車には搭載していませんが、アコード自慢の最新装備HiDsは、きっとこんな経験が産んだのではないかと思いました。

小松空港を過ぎ松林の向こうに夕日にきらきら輝く日本海が見えてくるともう一息です。家内の実家に着いたのは、夕方6時近くでした。

9時間にもわたる長時間のドライブになりましたが、腰が全く痛くならなかったのには感心しました。実は、ぎっくり腰という爆弾を抱えており、ちょっと不安だったのですが。アコードワゴンのシートが非常に優秀なことが証明されました。

燃費の良さも特筆ものだと思います。燃料計はまだ1/3弱の残量を示していました。行きは走行距離599km、消費44L、燃費13.6km/L、帰りはさらに伸び14.4km/Lでした。山岳地帯を抜けたにも関わらずこの好燃費に、環境に優しい3つ星エンジンは懐にも優しく、また無給油での航続距離も極めて長いことがわかりました。まさに”ツアラー”の名前にふさわしい性能です。
翌日は義父や義弟を乗せてゴルフにも活躍、高い質感と広い車内は皆にも好評でした。ここ15年間の車がBMW7シリーズ、初代セルシオ、現行セルシオと乗り継いできている義父も、アコードワゴンのしっかりとしたシートには感心していました。また、価格を聞いて、その買い得感にも感心していました。

帰路は台風に追いかけられながらも、たくさんのお土産と思い出を積んで、娘とともに無事帰着しました。