キャンプ&ドライブ日誌
(1)最近のキャンプ&ドライブ日誌(2004年)
6)利根川と江戸川の分岐点 関宿城へのドライブ(2004年2月)
【関宿城ドライブミニガイド】

・関宿城は、利根川と江戸川の分岐点にあり、千葉県最北端です。博物館になっている城の展望台からは、北関東まで遠く見渡すことができます。

・利根川と江戸川にはサイクリングロードが設けられ、これが前橋まで続いています。車に自転車を積んで、付近のサイクリングもいいかもしれません。

・関宿城の展示物としては、江戸時代から明治〜大正にかけての治水の歴史などが興味深いです。機械も無かった昔、川の暴走を押さえた知恵と工夫には、正直感嘆しました。小学生のお子さんとのドライブにはもってこいです。

<1.利根川と江戸川の分岐点へ>
 
いい天気が続いています。関東の冬は晴天が続き、抜けるような青空がとても気持ちいいのです。こんな日は、どこかにドライブに行きたくなります。
 娘は友達同士で遊ぶとのことで、夫婦で関宿城に行ってみようということになりました。葛飾柴又と同様に、ここも近くにあって行きたいと思いつつ、行きそびれていた場所だったのです。
 千葉県東葛飾郡関宿町は千葉県最北端の町ですが、南北に細長い町なので、一番の北端にある関宿城は思いのほか遠く、なかなか到着しません。ガソリンを補給しなければいけなかったのですが、コスモカードが使えるガソリンスタンドがなく(あったのはENEOSばかり)、ガス欠寸前でようやくガソリン補給ができたのでした。
 ようやく見つけたガソリンスタンドは、関宿を通り過ぎ、茨城県に入ってかなり走った所にある、農家のおばちゃんが兼業でやっているような所でした。
「今日は風が強いですね。」
「ここは上州だからねえ。からっ風は強いよお」
 えっ?上州? その言葉に違和感を感じたのですが、帰って地図で調べると、栃木県まで20kmを切るような場所でした。
「ピカピカの新車はいいねえ。」 おばちゃんにアコードワゴンを褒められて、関宿城に向かって戻りました。 

 さて、ようやく関宿城に到着です。
関宿城の中には、江戸川と利根川の治水の歴史が展示されていました。江戸時代において、利根川の流れを銚子方面に変えたことはあまりにも有名ですが、その他にも急な流れを変えるために作った人工的な”角”のようなものや、渡良瀬遊水池のように、水の量を調整する場所を設けたり、機械がない時代も、さまざまな知恵で川の暴走を押さえようとしたことが、よくわかります。便利な機械に慣れてしまった現代人にとって、新鮮な感動があります。
天守閣に登ると、遥か彼方まで遠く見渡せます。
上の写真では、遠く筑波山が見えます。手前では、関宿城の天守閣の影が、冬の夕日に伸びていますね。
下の写真は、渡良瀬遊水池です。ここは、昔から地図を見るたびにどんな場所なんだろうと思っていたのですが、ようやく解決です。

それにしても、関東の冬は、青空のグラデーションがとても美しい。私は、冬の空が大好きです。

この後、冬の夕日を楽しみながら、アコードワゴンで帰路につきました。