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<父を巻き込む>
かみさんの病気療養のため、2年間本格的なキャンプを始めるのを待ったわたしは、8月にまず友人と、9月には待望のファミリーキャンプと着実に夢を実現させていった。そして、次は父母に孫とのキャンプの楽しさを体験させてやりたいなと思った。みんなで行くキャンプは、きっと楽しいはずだ。
まず、最低限の道具が必要だ。テント、銀マット、椅子、これだけ負担してもらうことにした。テントは、偶然にも近くのヴィクトリアで大安売りしていたストラットンドームテントにした。こいつは、私の持っているムーンライト5と同型のA型フレーム2本の組み合わせで大きさも全く同じ。定価58000円がなんと9800円! 即決であった。このテント、2年前ムーンライトを安く買って(59000円を45000円)大喜びしていた私に、冷や水を浴びせた奴だ。確か当時30000円位だったが、衝撃を受けた私は、展示してあるものを材質や構造をチェックし、どうも見た目はたいして変わらぬとの結論に達していた。そいつが、なんと9800円になって私のところへやってきた。(買ったのは展示品処分ではない。) シュラフは、布団を持ってきてもらうつもりでたが、父だけは、シュラフを買うとのこと。アルペンで綿1.2kgのもの8500円を、展示品処分2600円で手にいれた。テントといい、シュラフといい、いい買い物だった!
<さあ出発>
10月1日は、午前中、娘の保育園の運動会。父母は千葉市内より車でかけつけた。
後部座席には布団が積んである。帰ってきてからキャンプ場の予約をする。設備が整っていて、1時間以内のアクセス、しかもなかなか自然環境もよい「フォンテーヌの森つくば」に予約がとれた。
2時に出発、3時過ぎに着いた。設営にかかる。隣り合わせのサイトに、こちらにはタープ、テント、テーブル、父母のほうには、テント、コットを設営した。やはり、父がいると頼りになる。2人で設営すると早い。父母も自分達のテントをえらく気に入って、昔のテントとは大違いだねえと喜んでいる。
食事は、いつものカレー。今回は、留守番のかみさんが、あらかじめ材料を切っていてくれたので、すばやくできた。1泊2日は、あわただしくなりがちゆえ、今後とも料理の下ごしらえしておこう。
暗くなったのでランタンに灯をともして、みんなで「カンパーイ」。「ずいぶんと雰囲気あるのねえ」と母は、驚いている。さきほどまで、孫と一緒に、栗拾いを楽しんでいた父母は、思っていた以上にキャンプが気に入ったようだった。わたしは、そんな父母の姿に、「やはり連れてきてよかった」と思った。
食事を終え、コットに寝ころびながらビールを飲んでいると、激しい雨が突如として降ってきた。前回の経験から、すぐにタープの張り方を変えなければいけない。4隅のポールをはずし、紐を直接グロメットに通す。しかし、もたもたしていたので、もう少しでタープは倒れる寸前だった。父も、「今日は、本当にいろいろ勉強になる日だ。」と妙に感心していた。やはり、細引きを買っておいて、雨の通り道を最初から作ってやるのがベストのようだ。
<マナーの悪い奴ら>
10時に床に着く。しかし、初めてきたときと同様、今夜もうるさい。特に、目の前の若い連中が、ゲームをやっているらしく、男女ともキャーキャーだ。「ここは、10時すぎたら、静かにしろって書いてあるのに... FCAMPにも書いてあったけど、どうもマナーの悪い連中に限って、浮かれ調子の若い男女グループだ! 一緒のテントに寝られるからって喜ぶな、ドアホウ!」 ただ、気持ちわからなくもないし、まだ、普段は起きている時間でもあるので、とりあえず、我慢する。そのうち11時すぎくらいに、「もう寝ようぜ!」とおさまった。まあ、それなりの常識は備えていたんだな。と同時に、眠りに吸い込まれる。
4時に目が覚める。ずいぶん冷え込んでいる。やはり秋だなあ。横に寝ている娘は、シュラフをいやがっていたので、座布団の上に寝かせ、上からシュラフを掛け布団のようにかけてやっていたのだが、ちょっと、はみだしている。あわてて、掛け直してやると同時に、毛布もかけてやった。また眠る。
6時半に目を覚ます。娘と父母のテントに行く。二人とも起きていた。母は布団を敷き、父は買ったばかりのシュラフで寝たのだったが、テント内はとても快適だったそうだ。よかった。ただし、真正面のサイトのやはり若い別の男女グループが、なんと朝の4時前まで、外で雑談していたらしく、声が響いてよく眠れなかったとのことだった。
なんとかならんのかなあ、このような他人のことはおかまいなしのアホ連中! 管理人さんに注意してもらうのがベストなのだろう。設備のよいキャンプ場が増えている中、今後は、このような面での管理がしっかりしているキャンプ場が生き残っていくのではなかろうか?
朝食は、昨日の残りと缶詰。9時から撤収を始め、10時半に終了。2台に分かれての積み込みは、いつものように積み込みパズルに悩まされることもなく、すんなり済んだ。帰りは、つくば市から千葉県**市の自宅まで45分で帰ってこれた。
<激安グッズ集めにはまる>
父、母ともに大喜びだった。また誘って欲しいとのことで、親子3代で共通の趣味ができてよかった。
バーナーやランタンも揃えたいと父が言ったので、近くのマツモトキヨシでキャプテンスタッグのグリドル付きの4つ足1バーナーコンロが、定価11000円のところ、現品処分で2980円で売っていることを教えた。父と一緒に見に行くと、まだ売れ残っている。
係の人が、箱とコンパクトにまとめるためのバンドがないゆえ、さらに1000円値引いてくれた。なんと2000円! 父もグッズ地獄に陥りそうであるが、地獄の1丁目は安売り天国であった。
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