6月10〜11日、成田ゆめ牧場ACに行ってきました。 去年の10月以来、久しぶりの宿泊キャンプでした。なかなか雰囲気のあるキャンプ場のうえ、幸運にもいい天気にも恵まれ、楽しいキャンプとなりました。
<天気にはほんと悩まされる>
もともと、6月9日〜11日に2泊3日で、神奈川県道志渓谷のこのまさわACに行く予定でした。ところが、やはり朝から雨が降り、あいにくの空模様。6月9日の朝、一緒に行く予定だった実家の両親にTELすると、どうもあまり気乗りしない様子。天気予報も悲観的だ。泣く泣くあきらめた。
しかし、午後思ったほど天気は崩れなかった。「判断ミスったかなあ.... 前から2泊3日ののんびりキャンプをしたかったのに。道志は前から行きたかったのになあ。できたら、近くでやるらしいFCAMP西多摩オフに挨拶だけでもと思っていたのに。」 このままでは、クサってしまいそうだったので、床屋にでかけた。そして、夕方、サッパリした頭で床屋から出る時には、明日は、多少の天気でも絶対キャンプに行こうと決意していた。
「明日は、雨降っても、キャンプに行くよ。」 床屋から帰ってきた私は、家内にそう言った。10日〜11日は、父が休みでないので、私と娘の二人だけのキャンプになる。病気療養中の家内は、だいぶ体調がよくなってきたけど、一応大事をとって行かない予定だった。代わりに、私達の2泊3日のキャンプで楽なように、カレーの材料を切っておいてくれたり、毎度同じメニューじゃ飽きちゃうでしょうと、クリームチーズのサラダを作ってくれていた。
「あなた一人じゃ、ちょっと心配ねえ。私も行くわ。」「やめとけ。調子悪くなったらこまるし、この3日間は、フランス語の勉強するんだろ?」 しかし、私は、言葉とは裏腹に家内が来てくれたら、こんなに楽しいことはないと思っていた。家内が、キャンプに参加するためには、疲れさせないことが最大のポイントだ。特に”安眠”。今、18時45分。アルペンまで、エアーベッドを買いに行くため、すぐ車を走らせた。本当は、今話題の
LLbeanのエアベッドを輸入するつもりだったけど、まっ仕方ない。
場所は、「成田ゆめ牧場AC」にした。フリーサイトの部屋で、たーぼーさんが、行く時は声をかけてくれるようコメントしてくれてたけど、雨が降る可能性の強い天気の時に誘うのも、何だか悪い気がして、電子メールを出すのをやめてしまった。
<1人設営はてんてこまい>
翌朝は、曇天だ。天気予報は、梅雨のひと休みになると言っていた。出発の時には、晴れ間も出てきた。やった! 行く前に、父母に、もしよかったら昼間だけでも遊びにこないかと電話した。
利根川ぞいのバイパス道路を荷物満載のカローラレビンが行く。道は、空いていて、実に楽。ラジオでは、東関東自動車道の渋滞を伝えている。今日は、RV-INNOのキャリアの本格的デビューであった。荷物の積み込みは、驚くほど楽になった。風の抵抗も、載せる荷物をRV-BOXひとつと銀マット2つにとどめたので、全くない。
午後1時、成田ゆめ牧場ACに着いた。すでにサイトには、たくさんのキャンパーが来ていた。しかし、広大なサイトは、まだまだ余裕であった。
家内を車に残し、ひとりで設営を開始する。風が強いので、タープを張るのは難航しそうだった。ムーンライトを設営し、さあて、タープだいう時、テントの中で、昼ごはんの寿司を食べ始めた4歳の娘が、「からーい」と騒ぎだした。マグロの好きな娘に買ってきた鉄火巻は、うかつにもわさび入りだった。お茶を飲ますが、今度は「あつーい!」そして「おなかすいたあ!」 さあ、困った! というところで、父母がやってきた。手には、寿司と冷たいジュース。 「助かった!」 風が強いなか、父がタープ張りも手伝ってくれ、まさに九死に一生を得た感じであった。
<至福の時〜コットに寝転びビール>
設営も終了すると、父母が娘を牧場に連れていってくれた。 私ひとりだったら、おそらく牧場には連れていってやれるほど、余裕はなかっただろう。両親には感謝しつつ、コットに寝ころび、ビールを飲みはじめる。
雲がダイナミックに流れていた。太陽は、雲に白と黒の陰影をつけながら、光輝いていた。草原のまわりは森で囲まれていて、この世界が隔絶されているかのようだ。森からは、いろんな小鳥のさえずりに混じって、「ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ」。素晴らしい天気、自然に感謝したくなった。
食事は、当初の2泊3日の分を持ってきていたので、父母の分も楽にあった。カレーを手早く作り、茶そばを茹で、ごはんをたく。家内があらかじめ、材料を切るなどしてくれていたので、全く楽だった。
5時を過ぎ、娘達が牧場から戻ってきた。「あのね、山羊がおしっこシーシーってしたんだよ!」と娘は大喜びだ。父は、カレーを食べながら、「外で食べると、こんなにもおいしいから、キャンプはいい。」と言った。母も「これで、キャンプをしたも同然ねえ。まあ、よかった。」 二人は、洗いものを手伝った後、帰っていった。
夜になり、あちこちでランタンがともる。コールマンの2マントルがおおはやりで、どのサイトもこうこうと明るい。我が家は、キャンピングガスの1マントルなので、静かに明るい。家内は、持ってきたウオークマンで、フランス語の勉強を始めた。私は、缶ビールを飲む。娘は、テントで眠っている。
そのうち、風がだいぶ冷たくなってきた。私のポロシャツにグルカショーツの格好では、ちょっと寒いほど。はやばやと寝ることにした。
エアーベッドの活躍の時のはずだった。しかし、家内にとっては、プヨプヨしていて寝にくいらしかった。私は、長ざぶとんを2枚、シュラフの下に敷いて寝ていたが、なかなかいい寝ごごちだった。夜中に、寝にくいという家内と場所を交換した。エアベッドは、確かにプヨプヨしているので、慣れないと気持ち悪いかも。また眠る。しかし、明け方、また背中が痛いという家内のため、再び場所を交換する。また、長ざぶとんの上へ。どちらも寝ごごちはいいけどな。まだひと工夫必要かなあ......
<さわやかなキャンプ場での朝食>
翌朝、小鳥のさえずりで目を覚ます。昨日のウグイスも鳴いている。やわらかな朝の光に、露にぬれたクローバーが、しっとりと緑を濃くしていた。すがすがしい朝だ。
朝食は、パンだ。350円で買ったコグラン社のキャンピングトースターを使って焼く。なかなかうまく焼けた! テーブルには、前もって作ってあったクリームチーズのディップ、野菜、ボイルドウインナー、ヨーグルト、コーヒー、そしてキウイーフルーツ。朝のそよ風に、小鳥のさえづり。キャンプの時間の中で、この時がいつも一番好きだな。
食器の後かたづけは、娘も手伝ってくれた。「すすぐ時は、こうやって手で水をグルグルまわすんだよ。」「ハイハ〜イ。ほら、みほちゃん上手?」「上手だねえ。みほちゃんもお手伝いできる年になったんだ。」 ほめると、ますます娘は、がんばる。サイトに戻っても、「みほちゃんお手伝いできるようになったんだよ!」と、いろいろ手伝ってくれた。
こうして、成田ゆめ牧場での楽しい2日は終わった。
帰ってからは、家内を肩たたき、マッサージ。 かみさんのお陰で、いいキャンプができたので、せめてものサービスだ。ひと寝入りしてから、さっそくパソコンと向き合って、このキャンプ記を書き始める。そのうち、かみさんが洗濯物を干そうとする。「まってろ! オレがやるから。」「あなた、いつも取り掛かるの遅いから」「わかったよ。すぐやるよ。」洗濯物を干した後、また、パソコンに向かう。すると、そのうち、かみさんが食器を洗おうとする。「待ってろ!後で洗うから!」「気になるのよ。」「え〜い、しょうがねえなあ! わかったよ、やりますよ!」
小説のように、かっこいい夫は、なかなか演じられない。かみさんも、パソコンに向かいたい私の気持ちを知っていて、思わずニヤニヤ。私もニヤニヤ。 娘が、「みほちゃん、洗うの上手だよ!」と寄ってきた。
|
|